362.草食動物のふしぎ
私は昔、草しか食べていない牛や馬がどうしてあれほど大きな体を得ることができるのか、非常に不思議だった。かつての草食巨大恐竜も同じである。草にそれほど十分な栄養があるとは思えない。植物繊維の主成分はセルロースである。これは地球上で最も豊富に存在する炭水化物なので、人間もこれをそのま
私は昔、草しか食べていない牛や馬がどうしてあれほど大きな体を得ることができるのか、非常に不思議だった。かつての草食巨大恐竜も同じである。草にそれほど十分な栄養があるとは思えない。植物繊維の主成分はセルロースである。これは地球上で最も豊富に存在する炭水化物なので、人間もこれをそのま
お米の成分のほとんどは炭水化物(でんぷん)である。常温では水に浸けておいても、お米に水が入り込むことができずそのまま食べることはできない。しかしお米に水を加えて加熱処理をする(炊飯)ことで、加水分解が行われて消化しやすい状態になる。この消化しやすいアルファ化状態を、急速乾燥によっ
北アメリカ大陸では、コロンブスの到達よりもはるか昔から先住民が「原油」を利用していた。アメリカのドレイクが1859年に世界で初めて、実際の石油掘削に成功した。企業家がドレイクをやとって照明用の燃料を得ようとしたのである。ここから石油を利用する時代が始まった。最初の用途は単なる照明
私たちは世界地図を見てそれが正確なものと思っている。しかしそもそも球体である地球の表面を二次元平面で表すことは不可能である。1569年にベルギー出身の地理学者であるメルカトルが出版した世界地図に使われた「地図投影法」が「メルカトル図法」である。地図投影法には、方位図法、円筒図法、
世界中に大ブームを巻き起こした「ルービックキューブ」は懐かしい。日本でも昭和55年に発売され、1980円と当時にしては高価だったにもかかわらず、10か月で350万個を売り上げた。カラフルなキューブをカチャカチャ鳴らしながら、一心不乱に回転させている姿は、当時の学校や家庭や会社など
人の腸内には、1000種類以上の腸内細菌が約500兆~1000兆個も存在し、その重さは約1.5キロにもなる。これらの細菌は、病気を防ぐ働きもしている。アトピー性皮膚炎、花粉症、小麦アレルギー、1型糖尿病など、人の免疫系にかかわる病気や胃腸疾患が急増している。これらは21世紀病とい
アドリア海に浮かぶ水の都「ヴェネツィア」は、「水の都ベニス」とも呼ばれ、かつては海上交通で栄えて1000年も栄えたひとつの国であった。今は世界中からたくさんの観光客が訪れる。全長3キロの運河を中心にして、無数の小さい運河が網の目のように広がっている。「ヴェネツィア」は120の小さ
乾麺では、歴史的には「そうめん」が古く中国の「索餅(さくへい)」が起源とされ、奈良時代に日本に伝わった。小麦粉と米粉を練って縄のようにねじったものだった。やがて小麦粉に塩と水を加えて練り、手で延ばす現在の形になった。室町時代になって「そうめん」と呼ばれ始めた。「ひやむぎ」の起源は
外国人居留地があった横浜で明治5年に発行された料理書に、カレーのレシピが載っていてこれが日本にカレーが伝わった最初とされる。旧陸海軍でカレーが食事に採用され、軍隊でたくさんの人がその味を知り作り方を教わった。その人たちが退役して全国各地に戻り、家庭でもカレーを作るようになって国民