日本技術士会東北本部

文責 : 東北本部技術士 佐藤

354.恐竜の絶滅

 5億4100万年前から現在までは、「古生代」「中生代」「新生代」の3つに分けられる。中生代は、三畳紀、ジュラ紀、白亜紀から成り、爬虫類、恐竜、鳥類の時代とされる。三畳紀に爬虫類の中から恐竜が出現し、白亜紀に小型肉食恐竜から鳥類が進化した。2億年近く続いた中生代は、6600万年前に終わる。この時を境にして恐竜がいなくなったのだ。アンモナイトも絶滅し生態系の過半数の生物が絶滅したのである。その最大の原因は、隕石の衝突とされている。これによって地球環境が激変したことによる。体の大きな生物(特に恐竜など)は生きていけなくなった。6600万年前に、ユカタン半島のあたりに直径10キロと想定される隕石が衝突した。6600万年前に堆積した各地の地層において、イリジウムの含有量が急激に増加していたことがわかっている。イリジウムは普通、隕石などによって地球にもたらされることの多い元素である。1990年代に、ユカタン半島の地下2キロの地中に、直径180キロの巨大クレーターがあることが明らかにされた。