日本技術士会東北本部

2019年12月30日

491.縄文の土器と土偶

 縄文時代の土器や土偶などを中心に約200件を集めた特別展「縄文―1万年の美の鼓動」が、上野の東京国立博物館で開かれている。縄文の国宝6点が一堂に会するのは初めてのこと。最近の縄文ブームの中で「美」を入り口に関心を集める。日本列島で1万数千年前から1万年間にわたって続いた縄文文化は

2019年12月28日

490.バイキング料理60年

 最近ではホテルに宿泊時の朝食や夕食が「バイキング料理」ということも多い。その発祥とされるのが帝国ホテルである。「バイキング」という言葉に「食べ放題」の意味があるのは日本だけなので注意が要る。1958年帝国ホテルが新館を開業するにあたり、日本で初めて「定額で好きなものを好きなだけ食

2019年12月27日

489.人体の秘密(2)

 脳の下垂体から生涯にわたって成長ホルモンが放出される。特に子供時代には、血流にのって全体をかけめぐり大きな効果を発揮する。成長ホルモンは肝臓を刺激してインスリン成長因子を生成させる。その結果筋肉と軟骨細胞が増殖して、子供の身長を伸ばすことになる。子供時代には脳細胞をつなぐシナプス

2019年12月25日

488.精子力クライシス

 NHKスペシャル「精子力クライシス」を見た。ショッキング。男性の妊娠を成功させる力を「精子力」という。欧米では男性の精子の数がこの40年で半減していたことがわかった。そして欧米よりさらに深刻なのがわが日本である。受精して妊娠を成功させる精子の力が衰えているという。内容は(1)精子

2019年12月22日

487.人体の秘密(1)

 人体は謎に満ちている。人体の成長は魔法のようだ。たった1個の細胞から始まって何兆個もの細胞に増殖する。生まれるまでに78種の臓器がつくられるという。乳幼児期の成長のエネルギー源になるのはただ一つの食料「母乳」である。母乳は赤ちゃんが育つのに必要なすべてを含む優れた食料だ。母乳の成

2019年12月19日

486.マンガの神様:手塚治虫

 手塚治虫は1928年に生まれ、4歳から20年間兵庫県の御殿山で暮らした。小学5年の時友達に見せてもらった「原色千種昆虫図譜」から、昆虫採集にめざめた。教科書やノートの隅にパラパラマンガを描いて遊んでいたが、自作マンガを回覧して級友を楽しませた。「オサムシ」という名前の虫がいること

2019年12月17日

485.アインシュタインの脳

 テレビでNHKスペシャル「天才アインシュタインの脳」を見た。彼は20世紀最高の物理学者とされ、その脳は特別なものとされる。今から60数年前の1955年に76歳でアインシュタインは亡くなった。入院先の病院で病理解剖を担当したのがトーマス・ハーベイである。彼は研究用として遺族の了解を

2019年12月13日

484.深海探検

 未だに謎のベールに包まれた場所が、地球上に存在する。それが「深海」である。世界で一番深いところは、マリアナ海溝のチャレンジャー海淵であり、1995年無人探査機「かいこう」が、その10911mに潜航した。かつて深海には光が届かず酸素もないので、生物は生存していないと考えられていた。

2019年12月10日

483.週刊少年ジャンプ50周年

 集英社の「週刊少年ジャンプ」が創刊50周年を迎えた。発行部数は漫画雑誌最高を記録した雑誌で、今も少年漫画誌1位の座を守る。漫画雑誌史上最高の653万部を記録したのが、1994年発行の週刊少年ジャンプである。ジャンプは「週刊少年マガジン」「週刊少年サンデー」から遅れること9年、19

2019年12月07日

482.流れ星と隕石

 流れ星の正体は、宇宙空間をただよっていた「星のかけら」や彗星がまき散らした「ちり」である。その大きさはほとんどが数ミリ以下。それが秒速数十キロというすごい速度で地球にぶつかると一瞬で燃え尽きて流れ星になる。「空気との摩擦で燃え尽きる」というのは正確ではない。星のかけらが地球に飛び