日本技術士会東北本部

文責 : 東北本部技術士 佐藤

490.バイキング料理60年

 最近ではホテルに宿泊時の朝食や夕食が「バイキング料理」ということも多い。その発祥とされるのが帝国ホテルである。「バイキング」という言葉に「食べ放題」の意味があるのは日本だけなので注意が要る。1958年帝国ホテルが新館を開業するにあたり、日本で初めて「定額で好きなものを好きなだけ食べるレストラン」をつくった。食卓にいろいろな料理を並べ、各自が取り分ける北欧の伝統料理を参考にしたという。そのお店の名前を考えたとき、当時話題だった海賊映画「バイキング」からとって「インペリアルバイキング」とした。開業時の値段は昼1200円、夜1500円と当時として高価だった。「ビュッフェ」という言葉も使われるが、これは「立食」の意味であり「食べ放題」の意味はない。バイキング料理で外せないのは、出来立てを楽しめるシェフの実演系料理。取ったものは残さないというマナーも大事。