日本技術士会東北本部

文責 : 東北本部技術士 佐藤

491.縄文の土器と土偶

 縄文時代の土器や土偶などを中心に約200件を集めた特別展「縄文―1万年の美の鼓動」が、上野の東京国立博物館で開かれている。縄文の国宝6点が一堂に会するのは初めてのこと。最近の縄文ブームの中で「美」を入り口に関心を集める。日本列島で1万数千年前から1万年間にわたって続いた縄文文化は、世界最古級の土器群を生み出した。躍動感あふれる「火焔土器」やユニークな造形の土偶は、縄文人の造形美を今に伝える。そしてそれらは大陸からの影響ではなく日本独自に生み出された。かの岡本太郎も縄文土器と出会って衝撃を受け論文「縄文土器論」を1952年に発表している。ちなみに国宝の6点とは、

(1)火焔型土器(新潟県出土)、

(2)土偶:縄文のビーナス(長野県出土)、

(3)中空土偶(函館出土)、

(4)土偶:仮面の女神(長野県出土)、

(5)合掌土偶(青森県出土)、

(6)土偶:縄文の女神(山形県出土)である。

初めて国宝に指定された土偶は、1995年「縄文のビーナス」である。多くの土偶は妊婦さんを表すらしい。