日本技術士会東北本部

文責 : 東北本部技術士 佐藤

596.実はすべて「真空」といえる

 私たちは、宇宙空間は真空だが地上は真空ではなく空気に満たされていて、その満たされた中に自分たちがいると思っている。しかしこれは大マチガイである。空気を分子レベルで見れば、酸素分子や窒素分子が無数に飛び交っており、それら分子の間には何もない。つまり真空である。空気中でそれら分子が占める体積は1000分の1ほどにしかならない。1000分の999は真空である。空気のほとんどは真空である。そして分子の原子をみてもそこは真空である。例えば水素原子の場合、中心にある原子核の直径は原子の10万分の1ほどしかない。体積を考えれば原子核が原子の中で占める割合は1000兆分の1しかない。電子は大きさがゼロに近い。だから原子はほぼ真空であるといえる。そう考えれば私たちは、実は真空の中にいる。2019.07.