日本技術士会東北本部

文責 : 東北本部技術士 佐藤

575.日本列島の形成

 日本列島は、6500万年前までの恐竜の時代には存在しなかった。ユーラシア大陸の東端にある大地だったが、2500万年前に大陸から分離した。島と大陸の間は日本海になった。日本列島は、北アメリカプレートとユーラシアプレートという2つの大陸プレートの上にあり、その東側にある太平洋プレートと南側にあるフィリピン海プレートという2つの海洋プレートが、上記2つの大陸プレートの下に沈み込んでいる。日本列島は、世界でも珍しい4つのプレートが交わるエリアに存在する。沈み込む海洋プレートによってマグマの形成が行われ、大陸プレートの境界部には多くの火山が生まれる。こうして日本列島は火山が多く、東西方向に圧縮されて隆起した部分が山となり、国土の7割が山地になった。短く急こう配の河川が多い。フィリピン海プレートの一部分がとがって大陸プレートに入り込んでいる部分が伊豆半島である。実は伊豆半島は、元々島だったがプレートの移動で日本列島にぶつかったものである。