日本技術士会東北本部

文責 : 東北本部技術士 佐藤

573.「天の川」とは?

 近年は夜が明るくなって「天の川」も見えにくくなっている。「天の川(英語でGalaxy)」は、多数の星が帯状になって見えるもので、具体的には上から見れば丸い形の銀河系を横から見ているもの。銀河系は、1000億個ほどの星が、直径10万光年で厚さ数千光年の円板のような形に集まったものである。ちなみに太陽系はその中の一部に存在している。宇宙にはこうした銀河が他にも多数存在しているというから、宇宙の大きさは想像すらできない。天の川銀河に比較的近い位置にあるのが「ケンタウルス座A」で強力な電波を放っている。銀河円板の中心部には巨大なブラックホールがある。ブラックホールは、大量の物質が狭い範囲に密集した結果できるもので、そこからはどんな物体も光すらも出てこられない。天の川をはさんで会えなくなっている「織姫」と「彦星」が、7月7日だけ会えるのが七夕である。「織姫」はこと座のベガという一等星であり、「彦星」はわし座のアルタイルという星である。