日本技術士会東北本部

文責 : 東北本部技術士 佐藤

566.命の源泉「太陽」

 地球から太陽までの距離はどれほどか?1秒間に地球を7周するという光でも、太陽までは8分19秒かかる。では太陽の大きさはどれほどか?直径で比較すれば太陽は地球の109倍もある。太陽は実は自転している。その周期は赤道付近でほぼ25日。太陽にも地球のように磁力線がある。ただその極はバラバラで、磁力線が集まってその表面を突き抜けたところが、周囲より温度が低くなって「黒点」として見える。黒点はその数も位置も毎日動いている。太陽の中心核では核融合反応が起こっており、その温度は1500万度にもなる。そのエネルギーが外側に向かって伝わっていき、温度も徐々に低下して表面では5500度ほどになる。太陽を包むようにおおっている大気が「コロナ」である。コロナの部分では温度が100万~200万度に上昇する。この不思議は「コロナ加熱問題」といわれまだ解明されていない。コロナは太陽を取り巻く気体の領域でその高度は100万キロ以上もある。太陽の縁に赤いアーチが見えることがある。これは磁場にとらえられたガスで「プロミネンス」と呼ばれる。