日本技術士会東北本部

文責 : 東北本部技術士 佐藤

565.中国統一の歴史

 中国最初の王朝は、紀元前1700年頃に生まれた「殷」である。甲骨文字を用いた占いで神の意思を問う政治を行った。紀元前11世紀、殷王朝は滅びて「周」王朝が誕生した。周は封建制度を用いて地方を治めたが、紀元前8世紀に周も衰えた。紀元前5~3世紀は7つの国が争う戦国時代になる。その中で紀元前221年に「秦」がついに全土を統一した、中国史上最初の皇帝である「始皇帝」である。始皇帝は郡県制を採用し各地に官僚を配置した。また文字や通貨を統一し、北方の匈奴と戦った。だが15年で秦は滅びてしまう。そして紀元前202年になって「漢」が中国を統一する。郡県制と封建制を組み合わせたやり方で治めた。漢は第7代「武帝」のときに最盛期を迎える。武帝は儒学を国の学問にした。漢は大帝国に発展して400年間中国を支配した。漢の武帝の時代は、日本では弥生時代であり有名な卑弥呼が登場する300年も前のことだ。中国は日本に比べなんと歴史のある国かがわかる。