日本技術士会東北本部

文責 : 東北本部技術士 佐藤

549.平成時代のペットブーム

 平成に入って少子高齢化が進む中、新たな家族になったのが犬や猫といったペットたちだった。1987年には686万匹だった犬の飼育数は、ピークの2008年には1310万匹に達した。犬の立場は、外飼いの「番犬」からペットショップで買って室内でともに暮らす「家族」へと位置づけを変えていった。ペットショップは各地で増加し、ペットビジネスが大きく成長した。エサは栄養バランスが考慮されたドッグフードが主流になった。そして平成の半ばになると、今度は猫ブームがやってきた。2017年には猫の飼育数が犬の飼育数を追い抜いた。猫はSNSや動画投稿サイトでかわいいと人気が上昇した。かつては自由に家を出入りした猫だが、完全室内飼育が推奨されるようになった。実はイギリスやアメリカでも同様に猫の飼育数が犬を逆転した。2018年の犬猫合わせた飼育数は推計1855万匹で、15歳未満の子どもの数を超えている。