日本技術士会東北本部

文責 : 東北本部技術士 佐藤

546.新紙幣発行

 5年後をめどに、1万円札、5千円札、千円札の紙幣デザインが一新されることになった。20年ぶりになる。だが一方で新紙幣が出回る5年後には、現金が使われないキャッシュレス化が進んでいることが予想される。全国に24万5000台ある現金自動出入機ATMの数も大きく減っている可能性がある。表面の肖像画は、1万円札が渋沢栄一、5千円札が津田梅子、千円札が北里柴三郎になる。裏面は、1万円札が東京駅丸の内駅舎、5千円札が藤の花、千円札が葛飾北斎の神奈川沖浪裏になる。額面を示す大きな文字も漢数字から洋数字に変更される。ただATMを考慮してお札の寸法は変更しない。500円硬貨についても、2021年度上期をめどに新しくなる。材質が従来のニッケル黄銅に加えて、白銅と銅も使って2色3層になるという。新紙幣の偽造防止目玉技術が三次元ホログラムである。小さな肖像画の部分が見る角度を変えると回転して見えるらしい。ちなみに現在の一万円札にもホログラムがあり、それは角度を変えると「日本銀行のマーク」「桜の花模様」「10000の数字」の3種類が見える優れモノである。