日本技術士会東北本部

文責 : 東北本部技術士 佐藤

480.犬(DOG)

 現在知られている「犬(DOG)」は全て同じ生物種(イヌ科イヌ属)で、狼の一部ハイイロオオカミの祖先が家畜化されたものと考えられている。2万年以上前から人間と共同生活していたらしい。現在400種近い「犬種」があり、そのDNA分析結果から23のグループに分けられる。遺伝的に最も狼に近いのはアフリカ原産のバセンジーなどである。これに次いで狼に近縁なのが柴犬や秋田犬などを含むアジアの古代犬である。知能としては狼の方が高いが犬の特徴は「人に頼る」ことができるようになったことがある。犬は「人の視線」などを読み取る能力が高い。犬は匂いによっては人間の限界より1億分の1の濃度でも検知できるという。鼻の中にはにおい物質のセンサーである「受容体」を持つ細胞があり、犬はヒトに比べて鼻腔が複雑で広い面積をもつ。犬の目が立体的に見える範囲は人間に比べて小さく、色覚では赤を識別しにくいらしい。犬の耳はヒトの耳には聞こえない5万ヘルツ前後の超音波まで聞き取る。