日本技術士会東北本部

文責 : 東北本部技術士 佐藤

473.日の丸(日章旗)

 「白地で中央に赤い円」というシンプルで美しいデザインの国旗「日の丸(日章旗)」は、日本人にとってきわめて親しみやすいシンボルである。日本人は神話の時代から、太陽神天照大神をいただき「日出ずる国」と称し自己認識してきた。あらゆる自然と同様太陽も神であった。文献に記載された最初の日の丸は、約1300年前文武天皇時代に朝廷の行事で用いられた「日像」だとされる。平安末期の源平合戦では、源氏が「白地に赤丸」の旗を掲げて戦い勝利した。鎖国の江戸時代にも幕府公認の東南アジア向け貿易船があり、その船には印として日の丸を立てて航海していた。幕末に外国船が盛んに来航するようになると、自国の船の印が必要になり、水戸藩主徳川斉昭が「日の丸」を主張して採用された。日の丸が正式に日本の国旗になったのは、ごく最近のことで平成11年である。実は日の丸の旗には規定がある。旗の縦横比は2対3で、縦の長さの5分の3を直径とする円を紅色で中心に配置するというもの。