日本技術士会東北本部

文責 : 東北本部技術士 佐藤

472.小笠原諸島

 東京都に属する小笠原諸島が、米国の施政権下から変換されて50年になった。東京都中心からの距離は約1000キロもある。今は父島と母島に約2600人が住んでいる。2011年に世界自然遺産に登録された。亜熱帯の自然を目当てに、年に約3万人の観光客が訪れる。だが約6日に1本の定期船が父島へ渡る唯一の公共交通である。飛行場の建設計画も何度か出たが環境問題などから実現していない。小笠原諸島は無人島だったが、1830年に捕鯨の補給基地として欧米など出身の20数人が住み着いたのが始まり。1861年に江戸幕府が領有を宣言し、1975年明治政府が開拓を開始した。太平洋戦争戦時中に島民は強制疎開で島を出た。1945年に米海兵隊が硫黄島に上陸し、激戦が展開されて日本側死者は2万1000人を超えた。硫黄島と北硫黄島については、今も島民の帰還は許されていない。戦前には硫黄島に、村役場や小学校や飛行場もあった。現在硫黄島には海上自衛隊の基地があり、米海軍も使用している。