日本技術士会東北本部

文責 : 東北本部技術士 佐藤

394.世界最小の「鳥」

 アメリカ大陸中央部近辺に生息する「ハチドリ」は、鳥類の中で最も体が小さい鳥である。ブンブンと蜂と同様の羽音をたてることから「ハチドリ」と呼ばれる。中でも世界一小さいのが、キューバのみに住む「マメハチドリ」である。体長5センチで体重はなんと2グラム。ハチドリの主食は花の蜜である。花の蜜を吸うために蜂のように空中で静止する「ホバリング」飛行ができる。その羽ばたきの仕方は昆虫の蜂とほとんど同じである。羽ばたき回数は1秒間に80回。そして蜂のようにくちばしの先を花に突っ込む。花の奥にある蜜を吸うために長い舌を伸ばすが、その舌は筒状になっていて断面を変化させながら高速で蜜を吸引できる。小さな体重ながら飛翔に必要なエネルギーが大きいので、いつも花の蜜を吸い続けている必要がある。全動物中で最も活発な代謝を行うといわれる。摂取した糖をただちに燃料として消費できるようになっている。