日本技術士会東北本部

文責 : 東北本部技術士 佐藤

388.この差って何ですか?

 テレビ番組で「この差って何ですか?」というのがある。先日は「定規」と「ものさし」の違いは何か?という話があった。「定規」は基本的に線を引くためのもので、「ものさし」は長さを測るためのものという。ただ「定規」にも目盛りがついているからまぎらわしい。三角定規や雲形定規は確かに線を引くための「定規」だ。両者の違いで面白いのは、目盛りのスタート位置である。「ものさし」は目盛りのゼロが端部と一致しているが、「定規」は端部から少し内側に入っている。なるほど。「佃煮」と「甘露煮」の違いは何か?という話もあった。江戸初期大阪の佃島には漁師たちが住んでいて、徳川家康がこの漁師を江戸に招いて海岸に土地を与えて住ませた。この漁師たちは売りにくい小魚を醤油で煮て食べていたが、これが広まって大ヒットし「佃煮」と呼ばれるようになった。一方江戸後期に「フナ」の料理法として醤油煮があったが、砂糖が一般化すると砂糖で甘みをつけた「甘露煮」が広まった。結論は、10センチ未満の小魚の場合は「佃煮」で10センチ以上の魚の場合は「甘露煮」と呼ぶ。現在では両者の味付けはほとんど同じ。