日本技術士会東北本部

文責 : 東北本部技術士 佐藤

344.ラジオ体操

 夏休みになると、朝6時半に全国の広場や公園などでラジオ体操の和ができる。ラジオ体操はまさに夏休みの風物詩である。ラジオ体操の歴史は古い。昭和天皇の即位の大礼に合わせて、1928年に始まった。最初は「国民保健体操」の名称だった。戦時中には「国民精神総動員」の号令で、国威発揚に使われた。そのため戦後占領当局は、「30万人を一斉に動かす軍国日本の活動」として廃止を迫った。しかし内容を一新することで再開された。現在の「ラジオ体操第1」は、1951年に制定されたもので66年の歴史がある。体操は13科目からなり、作曲は服部正。現在の「ラジオ体操第2」はその翌年に制定され、作曲は團伊玖磨。これは職場向けに制定されたという。1953年には巡回ラジオ体操会も始まった。他に「ラジオ体操第3」があるらしいが、あまり知られていない。子どものころは夏休みラジオ体操に参加してスタンプをもらうのが必須だったと思う。