日本技術士会東北本部

文責 : 東北本部技術士 佐藤

343.おにぎり

 奈良時代初期の風土記に「握飯(にぎりいい)」の記述があり、日本人にとって「おにぎり」は古い歴史をもつ。鎌倉時代には梅干し入りのおにぎりが一般化し、江戸時代になって海苔巻きおにぎりが生まれる。明治18年に宇都宮で日本初の駅弁が販売されたが、その中身は梅干し入りおにぎり2個とたくあんであった。年間売上高4兆5000億円の日本最大のコンビニであるセブンイレブンでは、おにぎりが一日に575万個も売れるという。今やおにぎりはお母さんの手作りではなく、コンビニで買うものになった。セブンイレブンでの売り上げ順位は、1位ツナマヨネーズ、2位紅しゃけ、3位紀州南高梅という。おにぎりの海苔には無数の小さな穴があいていて、パリッとした食感を生んでいるらしい。三角形のものは「おむすび」でそれ以外は「おにぎり」という説や、海苔がパリパリのものは「おにぎり」でそうでないのが「おむすび」などの説があるが、違いははっきりしない。