日本技術士会東北本部

文責 : 東北本部技術士 佐藤

58.車は走る蓄電器

 東日本大震災で停電や電力供給の課題が見えてきて蓄電器が話題になっています。夜間電力を蓄電器にためておき必要に応じて使うというものです。コマーシャルでは、電気自動車にためた電力を家庭で使えるようにする取り組みが示されています。
  日産自動車は電気自動車にためた電力を家庭で使うための装置(EVパワーステーション)を発売します。自動車がフル充電状態なら一般家庭の2日分の電力を まかなえるそうです。家庭から自動車への充電も可能です。三菱自動車も電気自動車アイミーブなどの電力を、電気ポットや炊飯器などの電源に使えるようにす る装置(価格15万円)を発売しました。今後各社とも自動車を「走る蓄電池」とすることをめざしていくと思われます。家庭で充電できるプラグインハイブ リッド車を発売したトヨタも、自動車と家庭とで電力をやりとりできることをめざしています。プラグインハイブリッド車はエンジンを併用するのでガソリンが あれば発電も可能になり、満タンのガソリンなら一般家庭使用電力の4日分をまかなえるといいます。