日本技術士会東北本部

文責 : 東北本部技術士 佐藤

54.宇宙の始まり

 この宇宙の年齢は137億年と推定されています。ということはこの宇宙には始まりがあったということです。生まれた瞬間の宇宙は非常に小さなものだった と推測されています。そして直後に一瞬で急激な加速的膨張(インフレーション)が起こり、インフレーションが終わると素粒子と光が誕生しました。誕生直後 の宇宙は1兆度以上の高温で、原子や分子はできていなかったと考えられています。宇宙誕生から38万年後になってようやく水素原子ができました。そこから 暗黒の時代が3億年間続きました。暗黒の時代に宇宙には水素とヘリウムだけがただよっていました。
 これらのガスが集まり始めて濃くなった部分か ら天体が誕生します。3億年後に最初の恒星ができてその後銀河がつくられていきます。恒星の中心部では核融合反応によって重い元素が作られていきます。宇 宙誕生から91億年後になってやっと太陽系ができました。太陽系は、天の川銀河の中を公転しており、銀河内を猛スピードで進んでいるのです。この天の川銀 河はその直径が10万光年で、1000億個もの恒星があり中心部にはブラックホールがあります。現在も宇宙は膨張を続けています。