日本技術士会東北本部

文責 : 東北本部技術士 佐藤

687.「カニカマ」が大人気

「カニカマ」が国内はもちろん海外でも大人気だという。「カニカマ」は魚肉のスリミを繊維状にして束ね、カニ風味を加えて表面を赤く着色したものである。日本に来た外国人がこれを食べて本物のカニと信じて疑わなかったらしい。今ではメーカー数も種類も増えており、特にシニア層の購入が多いらしい。山口県の食品機械メーカーでは「カニカマ製造機」がよく売れており、輸出も多く世界シェア7割という。「カニカマ」は48年前に日本で誕生した。石川県のある企業が、1972年に世界初のカニカマである「カニあし」という製品を200円で発売し大ヒットになった。実はこの企業は、中華料理などに使われるクラゲの輸入品が手に入らなくなって、その代用の人工クラゲをつくろうと2年間努力したが失敗。その失敗品を束ねて食べるとカニに似ていたことから「カニカマ」開発になったという。現在リトアニアには世界最大のカニカマ工場があり、ここからEU各国に輸出されている。従業員1200人で年間8万トンのカニカマを製造する。日本国内の年間消費量6万トンを超える。欧州で一番カニカマを食べるのはフランスらしい。