日本技術士会東北本部

文責 : 東北本部技術士 佐藤

679.エレキギター

ベンチャーズの音楽をラジオで聞いていて、ふと「エレキギター」のしくみが気になった。その昔寺内タケシがエレキギターを独自に開発したという話を聞いたのを思い出した。エレキギターとは、ボディに埋め込まれたピックアップという装置が弦の振動を弱い電気信号に変えて、それをケーブル経由でアンプに送り、アンプがこの電気信号を音に変えて出すしくみになっている。エレキギターはアンプがなければ成り立たない。1950年代にこうした発想が実現されて、1960年代には完成に近いものになったという。フルアコースティック、セミアコースティック、ソリッドギターの3種がある。ピックアップは、弦の真下のボディに埋め込まれており、磁石の棒を弦に対応させて6本並べてボビンに挿入し、エナメル線を巻き付けたものである。コイルと磁石の作用で、弦の振動が電気信号(電流の波)に変わる。ロックやポップスで普通に使われているのはソリッドが多く、フルアコースティックはジャズに、セミアコースティックはブルースに多く使われる。