日本技術士会東北本部

文責 : 東北本部技術士 佐藤

680.日本の最強商品「アニメ」

日本で製作されるアニメの作品数は年間400以上、2300時間にもなる。その大半は東京で作られ、東京には50以上のアニメ制作会社がある。東映アニメーション、虫プロダクション、タツノコプロ、スタジオジブリなど。日本のアニメは海外でも大人気だ。日本アニメの制作費はデイズニーの10分の1以下と安い。なぜ低予算で高品質の作品を生み出せるのか?世界の主流はCGアニメに移行しているが、日本の手描きアニメは異端である。今でも紙と鉛筆による手描きが主流だ。設計図である絵コンテをもとに原画を描いてそれを動画にしていく。アニメ界で働く人たちは過酷な現場で低賃金でも働く。少しでもいいものをつくりたいと情熱をかける人たちが支えている。ただ最近は中国などのインターネット動画配信企業からオーダーがくるようになり、その報酬はこれまでよりも高額だ。日本のアニメ競争スタートといえるのが、1963年に始まった「鉄腕アトム」だ。毎週30分の放送はできるわけがないと言われた。1分間に700枚もの絵を描くことを30分番組の1週間ごとでは、やれるわけがない。だが挑戦して実現した人たちがいた。