日本技術士会東北本部

文責 : 東北本部技術士 佐藤

676.ワクチンの予防接種

日本で予防接種が法律化されたのは終戦からまもない1948年である。当時は感染症が大規模に流行したため、接種は義務であった。対象になった病気は12種類で、ペストや腸チフスなど今では対象外のものもあった。現在定められている定期予防接種は、努力義務のA種と努力義務のないB種がある。A種には例えば「4種混合」として知られるワクチンがあり、(1)ジフテリア、(2)百日せき、(3)ポリオ、(4)破傷風の4つをいう。他にもロタウイルス、麻疹、風疹、日本脳炎などがある。A類はほとんどの自治体が無料で予防接種を受けられるようにしている。B種には、インフルエンザと肺炎球菌感染症がある。「ワクチン」とは、感染症の原因となる細菌やウイルスの病原性を弱めた生ワクチンなどを、注射などで体内に入れてその病原体を攻撃する「抗体」などの免疫をつくりだして、病原体が体内に入っても重症化を防止するものである。