日本技術士会東北本部

文責 : 東北本部技術士 佐藤

552.家庭用太陽光発電

 家庭用太陽光は2009年にその余剰分を大手電力が買い取る制度が始まった。だが期間は10年のため、家庭用太陽光発電は、固定価格買取り制度による高額の買取りが順次終了する。年内には原発2基分にあたる約200万キロワットがこの「FIT」を卒業する。2023年までの累計は約670万キロワットになる。そうした家庭が今後とる方法は3つ。(1)蓄電池を活用して自家消費、(2)大手電力と買取り契約を結ぶ、(3)新電力と買取り契約を結ぶ。家庭が売電を続けるには売電契約を結び直すことになるが、問題は買取り価格である。関西電力は「卒FIT」電気の買取り価格を1キロワット時あたり8円と示した。四国電力は7円。2020年度までに「卒FIT」を迎える家庭は、これまで48円で売っていたので大幅に下がることになる。新電力のシェアリングエネルギーは8円で買い取る。積水ハウスは自社で販売した太陽光発電付きの住宅に限って11円で買い取る。