日本技術士会東北本部

文責 : 東北本部技術士 佐藤

451.シロナガスクジラ

 この地球上で大きさの頂点にたつのが「シロナガスクジラ」である。確認されている最大のものは、重さ200トン、体長33mもある。海にすむがクジラは哺乳類である。かつては36万頭いたが現在は約1万2000頭という。クジラの祖先は陸上で暮らしていた。祖先と思われるのがパキケタス体重60キロで、5000万年前頃、インド付近の浅い海にいた。地殻変動で浅い海が消滅し、敵が少ない海での生活を選んだ。以後進化を続ける。氷河期の到来で深い海にいた植物性プランクトンが対流により海面近くに上がり、光合成によって大増殖をした。それをエサにするオキアミなどの動物性プランクトンが大発生。この大発生した大量のオキアミを食べることでクジラは巨大化していった。多くのクジラには歯がなく、オキアミを海水ごと一気に口に入れ、せんい状のヒゲを用いて海水を吐き出してオキアミだけをこしとることができる。また冷たい海で餌をとるためや、大移動するためにも大きな体が必要だった。シロナガスクジラは一口で500キロものオキアミを口に入れるという。なお歯をもつ種類のクジラもいる。