日本技術士会東北本部

文責 : 東北本部技術士 佐藤

445.個人向けPHS終了

 スマホ世代の若者にはPHSといってもわからないかも。PHSはPersonal Handy phone Systemの略で、1995年にNTTパーソナルとDDIポケットがサービスを始めた。大半が「070」で始まる番号を使う。国内で現在もPHSサービスを続けているソフトバンクとウイルコム沖縄が、 個人向けサービスを2020年7月で終了すると発表。PHSは一般電話回線からPHS用アンテナを引いて使用するため、家庭用コードレスフォンを外出先でも使えるようにしたのが始まり。近距離での通話を得意とし、携帯電話に比べて音質がよく料金も安い。ただ遠距離になるほど料金は高くなる。今も病院内や会社内、また自動販売機などのデータ収集などに使われる。「ピッチ」の愛称で1997年には契約件数が700万件を超えてピークに達した。基地局の設置コストが安いため地下街や地下鉄などへのエリア展開が携帯電話よりも早かった。しかし携帯電話も音質が向上して料金も下がり、PHSのメリットは小さくなった。2017年12月時点での携帯電話契約件数は1億6700万件、一方PHSは278万件。