日本技術士会東北本部

文責 : 東北本部技術士 佐藤

269.放射線の発見

 今から120年前の1895年、ドイツの物理学者レントゲンは目に見えない未知の何かの存在に気づき、これを「X線」と名付けた。X線は透過力が高く紙やヒトの体を透過して写真乾板に像をつくった。X線の発見を知ったフランスの物理学者ベクレルは、1896年にウラン塩が未知の線を出していることを発見し、「ベクレル線」と名付けた。1898年にイギリスの物理学者ラザフォードが、ベクレル線にはアルファ線とベータ線の2種類があることを明らかにした。1900年にベータ線より透過力の高い放射線が発見され、これはラザフォードによって「ガンマ線」と名付けられた。ガンマ線は電磁波の一種である。