日本技術士会東北本部

文責 : 東北本部技術士 佐藤

250. 宇宙の大規模構造

 20世紀初頭まで、宇宙には「天の川銀河」の外には何もないと考えられていた。1924年になって、空に見られる多数の星雲は、「天の川銀河」のはるか外側遠くに存在する「別の銀河」であることがわかった。そして今では、これらの銀河が宇宙空間にどのように分布するかもわかってきた。それは「大規模構造」と呼ばれ、宇宙は無数の巨大な泡で構成されているというもの。泡の膜にあたる部分には多数の銀河が存在し、泡の内部空間には銀河がほとんど存在しない。ひとつの泡の直径は1億光年もある。壮大な話だ。