日本技術士会東北本部

文責 : 東北本部技術士 佐藤

248. 抗生物質と耐性菌

 一世紀近く前、英国の細菌学者フレミングが「ペニシリン」を発見した。人類が手にした最初の「抗生物質」である。第一次大戦中に傷の化膿で命を落としていた多くの兵士たちを救った。だが抗生物質が使われ始めると、それが効かない耐性菌も生まれてきた。抗生物質の使用でほとんどの菌は死滅するが、変異により生まれた耐性菌だけが生き残り一気に増えていく。今の薬がどれも効かない「スーパー耐性菌」も見つかっている。