日本技術士会東北本部

文責 : 東北本部技術士 佐藤

197.カブトガニの悲劇

 カブトガニは古生代からその姿がほとんど変わらない「生きた化石」であり、一部は天然記念物になっている。「カニ」の仲間ではなく「サソリ」や「クモ」の仲間に分類される生き物。特徴は「青い血液」であり、血液には鉄の代わりに銅が含まれているから。アメリカ東海岸に生息するアメリカカブトガニは、毎年50万匹もが捕獲されてその青い血液を採取されている。青い血液は高額で売買され、毒素の検査薬になって人間の命を救う役割を担っている。血液採取後海に戻されるが命を落とすものもいる。