日本技術士会東北本部

文責 : 東北本部技術士 佐藤

188.ビール純粋令

 1516年にドイツで制定されたビール純粋令は、ビールの原材料を「麦芽、ホップ、水、酵母のみ」と定めた。食に関する法律で現存する世界最古のものである。麦芽とは主に大麦を発芽乾燥させたもので、日本では麦芽の大部分をカナダやオーストラリアから輸入している。ホップは多年草つる性の植物である。ホップも多くはドイツやチェコなどから輸入する。粉砕した麦芽とお湯を混ぜて過熱して麦汁をつくる。麦汁の糖分をアルコールと炭酸ガスに変える工程が醗酵で、酵母が使われる。その後タンクで数十日間貯留熟成する。ただ市販されているビールの多くは他に米やコーンスターチなどを含む。