日本技術士会東北本部

文責 : 東北本部技術士 佐藤

760.戦国の英雄:信長

 戦国時代に天下統一の礎を築いた男として知られるのが「織田信長」である。シミュレーションゲーム「信長の野望」は15作シリーズの大ヒットになった。信長の英雄ぶりをまとめた資料とされるのが「信長公記」である。これを書いたのは、主君信長の身近に仕えていた太田牛一である。江戸時代初期に仕上げた。「信長公記」には、信長の戦上手で情け深い姿が記録されている。もう一つ信長に関する資料とされるのが、ポルトガルの宣教師ルイスフロイスが書いた「日本史」である。革命児であると表現している。これらの資料が信長像の生成に大きく影響した。「信長公記」で本能寺の変については、牛一が一緒にいた侍女たちから聞いた話として、信長は敵が明智光秀であると知って「是非に及ばず」と言ったという。信長は自害したが死体は見つかっていないという。江戸時代には「戦国の暴れん坊」と描かれたが、近年は信長本人に直接かかわる資料からその実像に迫るという新しいアプローチが進められている。NHK大河「麒麟が来る」の信長役もなかなか面白い。