日本技術士会東北本部

文責 : 東北本部技術士 佐藤

741.信長の父、斎藤道三

 NHK大河「麒麟が来る」では、本木雅弘さんが本気で演じる斎藤道三が私は好きだった。乱世にその名をとどろかせ「マムシの道三」とおそれられた。道三が大名として治めたのが交通の要衝美濃であった。それ以前に美濃を治めていたのは土岐氏であったが、道三は家督争いでもめた際に土岐頼芸(よりのり)側について活躍。その結果稲葉山城(現岐阜城)を手に入れた。道三は娘の帰蝶を土岐頼純(よりずみ)に嫁がせるが、よりのりは1年後に24歳で亡くなる。次に帰蝶を嫁がせた相手は頼純の弟だが、それも自害して果てる。土岐一族は次々と命を落とし、頼芸一人になる。こうして頼芸は美濃を追われ、ついに道三は美濃を手に入れた。道三が帰蝶の三度目の嫁ぎ先に選んだのが織田信長であった。尾張の信長は「うつけ」と言われる15歳の若者だったが、道三は信長を評価した。ワンマン道三には家臣の中にも反対する者が多く、家臣たちは息子義龍を支持する。義龍は道三側の弟二人を殺害、道三は2000の兵で義龍側1万7000と戦うが、敗れて1556年63歳で討ち死にする。1567年になって信長は稲葉山城を攻め落とし、岐阜城と名を変える。