日本技術士会東北本部

文責 : 東北本部技術士 佐藤

719.イタリアフィレンツェの大聖堂

トスカーナの宝石ともいわれるイタリアフィレンツェは、芸術や建築で多くの観光客を集める。12~13世紀に銀行業で大富豪となったメディチ家が、莫大な富でフィレンツェの街を美しく作り変えることに成功した。メディチ家は同時に、世界最高の芸術家たちのパトロンとしてルネサンス文化隆盛に貢献した。フィレンツェのシンボルがサンタマリアデルフィオーレ大聖堂である。私も見たことがあり切り絵にしている。直径45メートルもの巨大ドームは、レンガと石造りをもつドームとしては世界最大である。フィレンツェ大聖堂は、1296年に建造が開始されたがドームの建設が難しく長年ドームがなかった。そこでドーム建設の募集が行われ、建築家ブレネスキがこれに応募。巨大建築は難しいのでブレネスキはその技術を公開しなかった。400万個のレンガを使い1436年ついに巨大ドームが完成した。そのドームは外側と内側の二重構造になっている。長年フィレンツェを支配したメディチ家だったが、やがて家系が途絶えてその持ち物は町に寄贈されたという。