日本技術士会東北本部

文責 : 東北本部技術士 佐藤

714.日本のアニメ

毎年300以上の作品がテレビ放送される日本国内にいると、当たり前になっている「アニメの存在」が、実は世界では特別視されている。いまや「アニメ」は世界で日本作品を指すことばとして定着している。ディズニーやピクサーの劇場映画は、物語があり面白いが、主役キャラがいて最後はハッピーエンドが基本のファンタジーばかりだ。一方でアニメは作品ごとに独特の存在感があり、自分の趣味や興味に合った作品が必ず見つかる。アクション、時代劇、学園青春もの、スポ根、料理、ロボット、ホラーなど多様だ。作品の展開も予測不能で、主役とは全く異なる脇役キャラもたくさんいる。日本アニメは世界を意識したタブーなしでつくられてきた。日本アニメの海外市場規模は1兆円を超えている。だが日本アニメの制作現場はブラック職場で知られ、低予算で良品質を実現している。今も紙と鉛筆を使った手間のかかる手描き作業が圧倒的に多い。この数年で日本アニメにそっくりの中国アニメが大きく台頭してきている。