日本技術士会東北本部

文責 : 東北本部技術士 佐藤

700.パソコン記憶媒体が変わる

パソコン用電子記憶媒体の切り替えが進んでいる。磁気ディスクを使うハードディスクドライブHDDから、半導体メモリーを使うソリッドステートドライブSSDに、ここ1~2年で一気に主役交代が進んだ。昨年12月に家電量販店やネットで売れたパソコンのうち、SSD搭載機は57.7%にもなった。SSDはデータの読み取りが速くパソコンの起動速度も上がる。データの保存容量ではHDDに及ばないが、小さくて軽く衝撃にも強い。HDDの場合機械的動作部分すなわち、高速回転する多層の磁気ディスクとそこからデータを読み取る複数の揺動する磁気ヘッドを有するが、SDDにそれはない。ただ「データ消去」の課題が発生する。パソコンリサイクル業者は、HDDの場合外から数か所の穴をあけるだけでデータを消すことができる。だがSSDでは内部の半導体メモリーを一つずつ壊さないと消去することができない。強力な磁気を与えてデータを消す装置も使えない。