2020年10月18日731.予防接種とワクチン 人間が、それ以前にはもってなかった「免疫」をつくり出す薬品、それが「ワクチン」である。人体は、病原体に起因する病気を経験すると、その病気に対する「免疫」ができる。白血球の一種であるリンパ球が「抗体」と呼ばれる物質を放出する。これが病原体を無効化する力をもつ。パスツールはコレラ菌をニワト» もっと読む
2020年10月17日730.人工呼吸器、人工肺 新型コロナウイルスの患者救命で話題になったのが「人工呼吸器と人工肺」である。自力での呼吸が難しくなったときに空気が肺に入るのを助けるのが「人工呼吸器」。息を吸おうとするときに装置で空気を肺に送り込むもので、主に使うのが患者の口から樹脂製の管を入れるタイプだ。治療が長引く場合は、のどに小さ» もっと読む
2020年10月16日729.日本の勲章 毎年春と秋に行われるのが勲章の授与式である。昨年秋には全国で4000人が授与された。勲章はもともと西ヨーロッパに始まった文化であり、自身の名誉と特権を示すものだった。日本では明治維新後に導入されて、現行6種の勲章になった。最高勲章が(1)大勲章菊花賞、次が(2)桐花大綬章、さらに(3)旭» もっと読む
2020年10月15日728.アルコールに強い人弱い人 人類とお酒の話は以前にも書いたが、今度はアルコールに強い人と弱い人の話。飲んだお酒は、胃や小腸で吸収されて血液に入り、肝臓まで運ばれる。お酒を飲むとその成分のアルコールが体内でアセトアルデヒドという物質に変わり、さらに酢酸になって最後は二酸化炭素と水とに分解される。日本人には、アセトアル» もっと読む
2020年10月14日727.身長と骨の成長 人間の身長が伸びていくには骨の長さが伸びていくことが必要である。人間は大人も子どもも骨の数は206本で同じであり、骨の長さや太さが異なっている。骨は「骨芽細胞」と「破骨細胞」とが協力してそれを形成し成長させていく。「骨芽細胞」は、骨の周りの軟骨を材料にして硬い骨をつくり出す。「破骨細胞」» もっと読む
2020年10月13日726.消せるボールペン パイロットの消せるボールペンは世界100か国で26億個も売り上げたヒット商品である。開発をスタートさせ継続した責任者は中筋さん。商品化まで30年以上かかった。中筋さんは1966年に名古屋の筆記具会社パイロットに入社、筆記具以外のインク開発部門へ。そこで「色が変わるインクをつくりたい」と» もっと読む
2020年10月12日725.マスクの話 新型コロナウイルスの対策でマスク不足が問題になっている。マスクを着用する目的には3つがある。 (1)ウイルスや花粉などの微小粒子の取り込みを防ぐ、 (2)菌やつばなどを外に飛ばさない、 (3)鼻やのどの粘膜を保湿・保温する。 ドラッグストアなどで手に入れやすい不織布やガーゼのマス» もっと読む
2020年10月11日724.美食を求める人間 動物たちはみな生きていくために食べる。人間だけが「おいしさを追求する」ためにも食べる。おいしさはヒトを幸せにする。人間は食べることへのこだわりを持つ美食モンスターだ。時には病になるとわかっていても食べる。多くの植物は苦み物質を蓄えて動物から食べられないように身を守る。動物は苦みを感じると» もっと読む
2020年10月10日723.黒船来航とお台場 東京湾の人気スポット「お台場」。その名前は江戸の守りの砦としてつくられた「砲台の場」から来ている。現在レインボーブリッジのそばにある2つの島が、第三と第六台場であり実際は合計6個がつくられた。各台場は長さ6mもの杭を数千本打ち込んで新たな島をつくった。台場は中央に窪地をつくり周囲には土塁» もっと読む
2020年10月09日722.バッタの大量発生 今東アフリカを中心に、サバクトビバッタが大発生し極めて深刻な状況にある。この種のバッタは日本にはいないがケニアには千億匹単位の規模で襲来しており、過去70年間で最悪の被害が生じている。こうしたバッタによる被害はすでに中東からパキスタンやインドに拡大して、約2000万人が食糧危機に直面して» もっと読む