日本技術士会東北本部

文責 : 東北本部技術士 佐藤

728.アルコールに強い人弱い人

人類とお酒の話は以前にも書いたが、今度はアルコールに強い人と弱い人の話。飲んだお酒は、胃や小腸で吸収されて血液に入り、肝臓まで運ばれる。お酒を飲むとその成分のアルコールが体内でアセトアルデヒドという物質に変わり、さらに酢酸になって最後は二酸化炭素と水とに分解される。日本人には、アセトアルデヒドを酢酸にする処理能力を、「普通にもっている人」「処理能力が低い人」「全くもっていない人」の3種類がいる。それぞれの割合はおおよそ55%、40%、5%とされる。「能力が低い人」は、お酒を飲むとアセトアルデヒドの処理が進まずに、フラッシング反応が起きる。これは血管が広がって顔が赤くなるとか、心臓がドキドキするとか頭痛がするなどしてしまう反応。「全くもっていない人」の場合は、すぐに気持ち悪くなってしまい倒れてしまうこともある。「普通にもっている人」が能力以上に飲み続けると、がんになるリスクが高まるそうだ。私の場合もお酒を飲むと顔が赤くなりやがて頭痛になる。ちなみに「酔う」のは脳内アルコール濃度が上がるせいらしい。