日本技術士会東北本部

文責 : 東北本部技術士 佐藤

468.新日鉄住金⇒日本製鉄

 日清戦争に勝利した日本は、明治24年製鉄所の建設を開始した。そして1901年に官営製鉄所として操業を開始したのが、北九州市の八幡製鉄所である。多くのドイツ人技師を雇用してのスタートだった。なお国内初の製鉄所は釜石鉱山田中製鉄所である。第二次世界大戦の前までは、八幡が日本の鉄鋼生産量の過半を占めていた。1934年には八幡が中心になって釜石鉱山などの民間業者と合同で「日本製鉄(にほんせいてつ)」となった。終戦後の1950年に財閥解体で解体され、八幡製鉄、富士製鉄など4社に分割された。八幡製鉄と富士製鉄は1970年になって合併し新日本製鉄(新日鉄)となった。1952年から住友の名前を冠した住友金属工業は、新日本製鉄、神戸製鋼所と3社で資本提携して、2012年には新日本製鉄と合併し国内最大手の鉄鋼メーカー「新日鉄住金」となった。その新日鉄住金がこのたび、社名を「日本製鉄(にっぽんせいてつ)」に変えることにした。世界とたたかうために。