日本技術士会東北本部

文責 : 東北本部技術士 佐藤

399.岩沼市の竹駒神社

 岩沼市の竹駒神社は、古くから日本三稲荷の一つにも数えられるといい、訪れる参拝客の数は年間160万人にのぼる。特に正月三が日の初もうで客は50万人を超える。竹駒神社の創建は承和9年(842年)と伝わり、その歴史は1176年にもなる。小倉百人一首にも歌を詠んだ小野篁(たかむら)が、陸奥守として赴任した際に、伏見稲荷に勧請したことが起源とされる。当時の岩沼地域は阿武隈川に由来して「武隈」と称されていた。竹駒神社はその旧称からきているとされる。かつての社殿は伊達吉村によって造営され、荘厳な雰囲気をまとっていたが、平成2年の火災で焼失した。現在の社殿は平成6年に再建されたもの。ただ江戸時代からの風格を有するのが「隋身門」と「向唐門」である。元禄2年には松尾芭蕉もこの地を訪ねている。