日本技術士会東北本部

文責 : 東北本部技術士 佐藤

289. キノコの不思議

 実はキノコは動物でもなければ植物でもない。昔は植物の一種と考えられていたが、現在は酵母やカビなどと同じ「菌類」に属する。菌類は子孫を増やすために「胞子」をつくる。胞子をつくる「子実体」の部分を私たちが「キノコ」と呼んでいる。本体である「菌糸」は地中にあって見えない。日本に生えているキノコは約5000種類。キノコなどの菌類は、死んだ生物や枯れた植物などを分解して土にかえす働きをしている。私たちが口にする「シイタケ」「シメジ」「えのきだけ」「舞茸」「エリンギ」などは、工場で商業的に人工栽培されたものが多い。シイタケなどは山で原木栽培されるものもある。