日本技術士会東北本部

文責 : 東北本部技術士 佐藤

258. 奈良の大仏

 奈良に旅行して東大寺の大仏殿と大仏を見学した。巨大な木造建築物である大仏殿の建造技術はすごいと思った。大仏殿は正式には東大寺金堂であり国宝である。正面幅57.5m、奥行50.5m、高さ49.1mで木造軸組み建造物としては世界最大である。大仏殿は758年に完成したが、その後2度の消失と再建が繰り返され、現在の建物は1709年(307年前)に完成したものである。創建時より横幅が3分の2に小さくなっている。

 奈良時代中期に、天然痘や地震や干ばつなどに見舞われたことから、聖武天皇は全国に国分寺をつくらせ、その総本山として東大寺を創建した。そして最大の国家事業として大仏を造立し、続けて大仏殿を建造した。