日本技術士会東北本部

文責 : 東北本部技術士 佐藤

252. マッチを使わなくなった

 家庭用マッチで国内シェア4割の兼松日産農林が、マッチの製造販売事業から撤退すると発表した。そういえば最近はマッチを使うことはほとんどない。喫煙者の減少とライターの普及や自動点火機器の普及がマッチを不要にしている。マッチとは、木や紙製の軸先端に発火性混合物(塩素酸カリウム)をつけたものを、紙箱側面などの赤リン部にこすって発火させる道具である。1830年にフランスで黄リンマッチが発明されたが危険なことから禁止になり、1852年スウェーデンで赤リンを用いた安全マッチが開発された。そこからスウェーデンはマッチ生産の大国になっている。