日本技術士会東北本部

文責 : 東北本部技術士 佐藤

245. 世界原発の廃炉

 1954年にソ連で世界初の原発運転が始まってから60年あまり。全世界で約600基の原発が建設された。施設の老朽化が進んでおり、本格的な廃炉の時代を迎えている。現在運転を停止した商用原発は139基で、廃炉が完了したのは米国とドイツの11基だけという。廃炉事業は成長産業とされる。廃炉作業は(1)核燃料を取り出し、(2)汚染された原子炉や圧力容器などを撤去し、(3)最後に建屋を壊してさら地にする。大きな課題が、安全な作業の確保と放射性廃棄物の処分である。