日本技術士会東北本部

782.世界一の潜水艦「イ400」

 山本五十六が願った太平洋戦争の終結、そのための切り札として考えられたのが、巨大潜水艦「イ400」であった。戦後原子力潜水艦ができるまでは世界最大だった。全長122m。特徴は格納筒を有して、そこに3機の攻撃機を搭載し、それを艦上発進させることができた。日本海軍の極秘計画であり呉造船所で建造された。技術者たちは困難を極めた。潜水艦の断面形状を∞にして安定性を確保。専用に開発された攻撃機「晴嵐」は、12m主翼を90度回転させてから後方に折りたたみ、水平尾翼垂直尾翼もたたんで、直径4mの筒内に収納可能にした。そして浮上して5分で発進させることも可能にした。「イ400」は米軍のパナマ運河通行を不能にすることを目的にしていた。しかし1944年12月「イ400」が完成したとき、戦局は変わりアメリカ艦隊はすでに太平洋に移動していた。すでに制海権はアメリカにあったが1945年7月「イ400」は出港する。晴嵐には特攻が命じられた。だが敗戦を知りアメリカ軍にだ捕されて乗組員は降伏する。アメリカ軍は「イ400」をハワイへ運び徹底的に内部調査を行い、その後爆破して沈めたのだった。「イ400」と「晴嵐」を一生懸命開発した技術者たちはすごかったと思う。それが戦争の道具であったことが悲しい。

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