日本技術士会東北本部

文責 : 東北本部技術士 佐藤

429.お彼岸

 現在は春彼岸にあたる。お彼岸は、生死流転のこの世界(此岸)から涅槃の世界(彼岸)への道を無事にたどりつくために、日ごろの自分を反省し、ご先祖に感謝していこうというもの。お彼岸には仏壇やお墓を美しく整え、花や水、故人の好物などをお供えし供養する。「お彼岸」行事は仏教の発祥地であるインドにも、中国にもない日本独自の仏教習慣である。「暑さ寒さも彼岸まで」というように、一年のうちでもっとも良い季節にあり、彼岸は春と秋との2回。春の彼岸は春分の日を中心に前後3日の七日間、秋の彼岸は秋分の日を中心に前後3日の七日間である。春分の日と秋分の日は、昼と夜の長さが同じになる日である。春彼岸に食べるのは「ぼたもち」で、秋彼岸に食べるのは「おはぎ」であるが、実は同じものである。春は「ぼたんの花」を秋は「萩の花」を意識して呼ばれる。