日本技術士会東北本部

文責 : 東北本部技術士 佐藤

739.タワーマンション

 東京などの大都市には今ではタワーマンションが立ち並び、現在も新たに建設が進んでいる。互いに見知らぬ多くの家族が一つの建物の中で生活する「集合住宅」歴史のきっかけとなったのが、東京五輪1964年頃からできた「ニュータウン」であった。そして核家族を中心とした新しいライフスタイルが始まる。ニュータウンができれば、新たに鉄道が敷かれ学校やショッピングセンターができた。ニュータウンの総数は全国2000か所にのぼった。そこから50年ほど経た今、高齢化とスラム化が課題になっている。子どもたちは巣立っていき老夫婦が取り残された。配偶者が亡くなれば孤独高齢者が残される。現在は新たに「タワーマンション」が増えてきている。20階以上の鉄筋コンクリート集合住宅を指す。21世紀になってから都心の交通至便の場所に林立し始めた。全国で1400棟約36万戸が建設されている。特に東京都での集中が激しい。都心部のタワーマンションは資産価値が高いので、投資目的での購入者が3割を占めるという。日本は人口減少が進んでいるのに、都内には次々とタワーマンションが建設されて飛ぶように売れる「不思議」。