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803.三次元フラッシュエモリー   2021年1月17日

 今年度の全国発明表彰で最優秀の恩賜発明賞に、東芝の技術者らによる「超高密度三次元フラッシュエモリー」の発明が選ばれた。スマートフォンやデジタルカメラ、コンピューターといったデジタル機器で、写真やデータを保存するのに欠かせない半導体が「フラッシュエモリー」である。限界が近づいていた大容量化を、半導体を縦に重ねる三次元化により突破した技術である。製造工程も簡略化して現在世界2位のシェアをもつ。1987年に東芝が世界で初めて開発したNAND型フラッシュエモリーは、小さな素子に電子を出し入れして情報を記録する。半導体を縦に重ねて三次元化すればいいことは以前からわかっていたが、工程が多くなって高価になりすぎるのだった。新たに発想した方法は、半導体の元になる電極をまず何層も重ねてから縦穴をあけて素子を一気に作るものだったが、実用化への難題が多かった。構想から11年後の2016年ついに製品出荷ができるようになった。このとき48層だったメモリーは最新型では96層になった。消費電力や発熱量も小さく今後も需要は拡大が予測されている。私はちっぽけなSDカードにものすごい量のデータが入ってしまうことに本当に驚く。

802.日本一高いビル   2021年1月15日

 三菱地所は、2027年度に東京駅北側に完成予定の日本一高いビル「トーチタワー」の計画を発表した。高さ390mで地上63階建て延べ床面積54万平方メートルという。東京都心では超高層ビルの建設が相次ぐ。現在の日本一高いビルは大阪市のあべのハルカス300mである。容積率などの規制緩和が進んで高層ビルが増えている。日本の高層ビルの歴史をみると、明治22年東京浅草にできた高さ50m12階の凌雲閣が最初かも?日本初のエレベータが設置されていた。関東大震災で倒壊した。1968年になって高さ147mの霞が関ビルが建設された。そして1970年代から新宿にいくつもの高層ビルが建った。1991年には東京都庁第一本庁舎243mができた。1993年には296mの横浜ランドマークタワーが日本一になる。高層ビルの先進国と言えばアメリカである。有名なエンパイアステートビルは高さ381m102階で、なんと完成したのは1931年(昭和6年)であることに驚く。私も登ったことがある。現在ニューヨークマンハッタンで最も高いのは2013年に完成したワールドトレードセンター541mである。これ以降の超高層ビルは、中国、香港、中東などに偏っている。現在の世界一はUAEドバイのブルジュハリファ828mであるが、群を抜いてとんでもない高さだ。高層ビルで重要な存在が高速エレベーターだが日本が優れている。他にも水道水を高くまで上げる技術が必要だ。

801.コンビニエンスストア   2021年1月13日

 1970年代から日本でも広がったコンビニは、まさにコンビニエンスストア(便利なお店)である。いま全国で約5万5797店を数える。最近店舗数拡大は頭打ちになってきたが、来店客数や売上高は2度の消費税率引き上げがありながらも、2012年からの7年半で9000店舗増え成長を続けた。従業員数はセブンイレブンが40万人、ローソンが20万人、ファミリーマートが20万人である。当初は若者向けのイメージがあったが、近年は高齢者や働く女性客をも取り込んできた。健康志向の高まりを受けた低糖質商品や、一人暮らし者対象の小分け惣菜や働く女性向けのリッチなスイーツなどが人気になった。セルフ式コーヒーやレジ脇のおでん、イートインスペースなど次々と新たな試みが当たった。コンビニは生鮮の肉、魚、野菜、果物は基本的に扱わずに、その分おにぎりや弁当など惣菜を充実させている。スーパーより割高でも便利さを優先する高齢者が増えている。セブンイレブンの年齢別客数割合では50歳以上が約37%を占める。コンビニの良さは買い物に時間がかからないことや、店内が広くないから商品を探しやすく、レジ待ちもほとんどないということだろう。よく売れる商品が並んでいる。コピーやチケットプリントやATMも料金支払いもできる。いろいろな進化が客数を増加させていると思う。

800.日本人の寿命   2021年1月11日

 国内の100歳以上の高齢者数は8万450人と、初めて100万人を超えた。このうち女性は全体の88%を占めるというから、やはり女性は長生きだ。100歳以上の高齢者数は50年連続で過去最多を更新したというから驚きだ。日本の総人口1憶2593万人の0.06%になる。都道府県の人口10万人当たりの人数では、8年連続で島根県が1位で、2位高知県、3位鳥取県となる。やはり高齢者が多い地域だ。逆に少ないのは1位埼玉、2位愛知となるが若者が多いからか。戦前から戦中を生きた人々は、鍛えられて強じんな体になり戦後の豊かな食料で長く生きることができたのかもしれない。逆に現在の若者たちが100歳になる頃は百寿者が少なくなるかも。ところで「動物の寿命は心臓の拍動数で決まる」という話がある。例えば体の小さいハツカネズミの寿命は2~3年だが拍動数は600回/分で、体の大きい象の場合寿命は80~100年で拍動数は30回/分と小さい。多くの動物の総拍動数が10憶回程度になるらしい。ところがヒトだけはずば抜けて外れる。本来なら拍動数が60~80回だから寿命は27年だという。実際に縄文人の寿命は31年だったらしい。加熱して食べる食習慣や安定した食糧事情、医療の進歩などが、ヒトの寿命を「本来」を超えて大きく伸ばしてしまった。

799.腕時計の市場   2021年1月10日

 かつて腕時計市場においてはスイスメーカーが世界の主流であった。そこに登場したのがセイコーのクォーツ式腕時計である。高精度で大量生産に向いていてしかも安価だった。1969年にセイコーが世界初のクォーツ式腕時計を発売すると、シチズンなども続き日本のクォーツ式腕時計が世界を席巻した。スイス勢も1983年にクォーツ式でデザインにこだわった「スウォッチ」を発売して大ヒットになる。スイスは同時にブランドイメージを高めた機械式腕時計も復活させた。一方日本メーカーは、中国メーカーとの価格競争や携帯電話普及による腕時計離れなどで業績が低迷する。そんな中シチズンは、1993年に複数の電波塔から発信される標準時を受信し、時刻を自動で合わせる「電波時計」を開発した。2012年にはセイコーが衛星から時刻をとる「GPS時計」を発表する。だが腕時計市場自体は縮小している。そして米アップルのスマートウォッチなども強敵になってくる。今では日本メーカーも高級化路線を進み、例えばグランドセイコーが販売する「アストロン」は23万円だ。ちなみに私の腕時計は、8年くらい前に1万円で購入したソーラー式電波時計であり、申し訳ないほど安価でラクチンだ。

798.長良川「鵜飼(うかい)」   2021年1月9日

 「鵜飼」といえば岐阜長良川である。鵜飼は古事記や日本書紀にも登場する日本の伝統漁法である。長良川鵜飼を伝える最古の資料は約1300年前の飛鳥時代とされ、織田信長や徳川家康も長良川鵜飼を観覧した。江戸時代は幕府の保護下にあった。現在の長良川鵜匠は9人、世襲制であり宮内省所属の式部職鵜匠の地位にある。皇室に納める鮎をとる「御料鵜飼」は長良川だけ。現在では鵜飼は観光を担う存在にある。鵜飼に使われる鵜はウミウであり、茨城県の海岸で捕獲された野生のウミウが使われる。鵜匠は鵜を常に大切に思い、共に生活してスキンシップで信頼関係を築く。野生の寿命は7~8年だが鵜匠が飼えば15~20年生きるという。かがり火をたいた小舟で、一人の鵜匠が12羽のひもでつながれた鵜を操る。鵜は潜って鮎を丸のみにするが、鵜匠は首のひもを調整して大きい鮎は喉もとで止まるようにする。こうして丸呑みされた数匹を取り出す。鮎は川と海を回遊する魚で、川床のコケを主食にする。野生の鳥に魚を採らせる漁法は考えると珍しく、長い歴史があるのがすごい。
 農業試験場が開発したのがササニシキである。1990年には全国2位の作付面積を誇り、宮城を代表するブランド米だった。しかし例外に弱いという欠点をもつことから耐冷性の強いひとめぼれが生み出された。そのひとめぼれは1994年には全国作付面積2位になった。

797.忍者ブーム   2021年1月7日

 オンラインゲームやマンガなどを通して「忍者」が人気らしい。最近では日本以上に、アメリカをはじめ諸外国で「Ninja」は人気があり、ハリウッドでも数々の映画に登場している。「忍者」や「忍び」「くの一」というと、黒ずくめの装束で運動能力に優れ、敵の城や屋敷に潜入し、刀や手裏剣(しゅりけん)などの武器を使い忍術も使うイメージで知られている。実際は「忍者」とはスパイそのものであり、戦国時代の忍者は大名たちに雇われ庶民にまぎれて情報収集活動をしていた。情報を確実に届けるために強じんな体力、知力、精神力が求められ、山の中で修行して、自然の中から知恵を学んだ。伊達政宗も忍者集団「黒はばき組」を使い、会津芦名氏の情報を得ていたという。忍者と言えば「伊賀」と「甲賀」が有名だ。江戸時代になると忍者の仕事は激減したが、徳川家康は伊賀者を大事にして、服部半蔵以下200人に江戸城の警護をさせていた。忍者の極意は「口伝」で伝えられてきたが、江戸時代になっていくつもの忍術書が書かれた。猿飛佐助や霧隠才蔵なども知られるが架空の存在だ。私は白土三平の「サスケ」や「カムイ外伝」など忍者マンガを見て育った。テレビでも「忍者赤影」や「忍者舞台月光」を見ていたものだ。

796.ウイルスの話   2021年1月5日

 またまたウイルスの話で申し訳ありません。ウイルスはずっと人類にとって「敵」であった。ヒトや家畜に病気を引き起こすからである。そういったウイルスのみが注目されてきたのである。しかし実はあらゆる場所に膨大な数のウイルスがいることがわかってきた。地球は多様なウイルスに満ちているのだ。ヒトなどに病気を引き起こすウイルスは氷山の一角である。健康なヒトの体の中にもウイルスはたくさんいる。例えば胃の細胞からはヘルペスウイルスが見つかる。通常は病気を起こすことなく潜んでいるが突然暴れ出すことがある。ウイルスはひたすら効率よく設計図を増やす機械のような存在である。この海には宇宙の星の数よりも多くのウイルスがいるというがどうしてわかるのだろうか?
 19世紀結核やコレラといった病気の原因となる微生物が顕微鏡で次々と見つかった。それらは「細菌」であった。ところが天然痘などの原因微生物はなかなか見つからなかった。それは非常に小さくてろ過装置をすり抜けるもので、当時の顕微鏡で見えなかった。1898年にオランダのベイエリンクが「確かに存在する」として「ウイルス」と名付けた。

795.「山手線」はどこからどこまで?   2021年1月3日

 テレビ番組からの受け売りですみませんが、私は知らなかったので。東京の山手線はぐるり一周しているように私は思っていた。東京中心部を走り一周およそ34.5キロ。質問は「山手線は何駅から何駅まででしょうか?」というものである。答えは品川から田端までということで実は一周していない。3つの路線から構成される。日本初の鉄道は1872年新橋から横浜で開通した。次に上野と高崎の間で鉄道ができた。これら2路線をつなげたかった(上野と品川)が、問題があった。該当地は土地の値段が高く住民も鉄道に反対していた。そこで品川から新宿を通り赤羽までをつなぐことにした。次に田端と池袋をつなげた。こうして品川から田端を走る路線は1909年「山手線」と名付けられた。当時はその地域は「山ばかり」だったから。やがて鉄道の便利さが認識されて住民の反対も消え、1925年新橋と上野の間が開通した。ただし最初は路面電車だった。結果的につながって環状線になったが、実は東京から上野を通り大宮までの区間は「東北線」、東京から品川までの区間は「東海道線」である。「山手線」は、現在は「やまのてせん」と読む。そういえば昔小林旭の歌で山手線の駅名を入れ込んだものがあったなあ。伊沢八郎の「ああ上野駅」を聞くと涙が出てくる。

794.銀行通帳   2021年1月1日

 ATMがなかった頃、銀行でお金をおろそうとする場合は「通帳」と「印鑑」を押した申請書が必要だった。ATMという便利な装置と磁気カードが登場して、通帳も印鑑も不要になった。しかし通帳は、たぶんほとんどの人が記録用として現在も継続して使用している。銀行やゆう貯の口座にはつきものと思われていた「紙の通帳」に危機が訪れている。みずほ銀行は来年から、新規口座を開くとき紙の通帳に1100円の手数料を取る予定で、ウエブ通帳を推奨している。ただ70歳以上の人は無料で発行することと、すでに口座を持っていて記帳欄が満杯になり新しい紙の通帳を発行してもらう場合も、手数料はかからないという。また1月末時点で記帳が1年以上なかった口座は、自動的にウエブ通帳に切り替えるという。理由は経費削減である。数年以内に全約2400万口座の半分がウエブ通帳になる見通しだ。紙の通帳は、紙代や印刷代の他に1口座年200円の印紙税がかかるという。みずほ銀行の場合ここに年数10億円かかるという。デジタル化が進む時代で今後は他の銀行も同様な動きをするだろう。印紙税200円には驚いた。そこにも税金をかけるのか?
 話は違うが日本のATMはすごいマシンらしい。通帳の自動めくり機能など海外では考えられない。